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私にとっての"生きる"…とは?

もう自分1人で教えられる自信がある程度つき、5年に渡るアメリカ生活に区切りをつける、帰国の日程が決まりかけた頃、ある男性が、以前の私の事故について語り始めました。


"君が遭遇した1年前の事故はきっと、神様が君に、早く日本に帰らせて、君の学んできた発声法を日本に広めろという意味で起こしたものなんじゃないかな?

事故のおかげで、君はその後、猛勉強を始めただろう?

しかも、大きなケガにはならなかった。

そういう時は、神様が方向転換、軌道修正を促すために起こす場合が多いんだよ。"


え…?なるほど…

私の経験した事故は、そういう意味があったのかも…と思うと、とても納得がいきます。

実際あの事故の後、私は猛勉強しました。

早く日本に帰りたい一心で…。


つまり、私たち人間の運命はある程度決まってる…ってことなの?

そして私の使命は、この発声法を日本に持ち帰り、腹式呼吸一辺倒の日本で広める…ということ?


んー…なるほど…。

誰と出会い、何をする人間なのか、細かいところはさて置き、だいたい大きなことは、筋書きが決まっていて、そこから大きく外れようとしたら、軌道修正される…。

それが今回の事故なら、今まで私の人生で起こったこと、全て意味があったってこと…。

阪神淡路大震災が起こって私が自分の人生を見直してタイに行ったこともそう…?


今まで不思議なご縁の繋がりで繰り広げられた、10年間の私の海外生活は、全て、私が生まれる前に既に決まっていたってことで、全てが今現在の自分に繋がるために起こってきたことなのか。


歌をたまたま仕事にできたこと。

そして私たちの発声法にたまたま出会い、生き方、考え方まで大きく変わったこと。

全てが、たまたまではなかったのね。


その男性にもう一つ言われました。

"上手く流れにのって生きていくためには、頭で考えるのではなく、自分のハートに、何をしたいのか、どうしたいのかを常に尋ね、それに従って行動すること。"


あ…そうか、私が地震が起こった後、自分で自然とやってたことが、この10年間の自分のハートと向き合う海外生活に繋がり、やりたいことが上手く実現化されてきたんだ!


それなら、わが身を預けて、これからの人生も、自分の勘、ウキウキ、ワクワクに従って進み続け、何が起こるのかを、どーんと構えて、流れに委ねて行けば良いってことね。

そしたら、向こうからやってくるんだ!


先に何が起こるのか、誰に出会うのか、あれこれ心配せずに、あらゆるご縁を楽しんでいけば良いってことなのね。

それが…私が自ら経験してわかった、"生きる"ってこと…かぁ。


それを悟った私は大きな納得と共に、2007年3月、日本に帰国。


結婚、出産、子育てを経ながら、私たちの発声法をより多くの人達に役立ててもらいたいと、日々レッスンを行い、今現在12年目に突入しました。

子育てをしながら細々とやってきた仕事ですが、きっと、今まで関わった生徒さんは、今まで数えたことはないけれど、200人近くまでになるはずです。

ご縁があった生徒さん達の様々な人生を垣間見ながら、皆さんがより生き生きと楽しく生きていけるよう、少しでもお役に立てたら…と、kevynと同様、必要な場合は音楽に関係のない話もしながらの、濃いレッスンを行う毎日。

だってせっかくお会いした方々ですもの…。私にやれる、できるだけのことをして差し上げたいもんね。


子供たちは、やっと10歳と6歳。

仕事もプライベートも、これからどんな風に展開して行くのか、いろいろと、ああしたい、こうしたい、こうなりたいはあるけれど、それがどんな新たな繋がりで実現していくのかが、楽しみでなりません。

一つ一つの出会い、インスピレーションをこれからも、より一層大切にして、ウキウキ、ワクワクを忘れずに生きていきます。

今までの私の人生をうまく繋げてきてくれた人達、そして見えない大きな存在に心の底から感謝しながら…。

ありがとう💗


森宏子

ナチュラルボーカルアカデミー
















2度目の語学学校

今回の渡米に際して、申請したビザは、バークリー音楽大学に進学したいから、語学をもう少しスキルアップさせるために、語学学校に再び通うという名目で、5年取れました。

エヘ…ウソついちゃったっ


ビザを取るためのレターをその語学学校に出してもらうために、授業料もある程度お支払いしていたので、せっかくなので、発声の先生になるための勉強もしながら、語学学校にも通うことにしました。


私の中では、ビザ取得のための、格安語学学校だったので、授業内容にあまり期待はなかったのだけれど、なんと、なかなかの充実した内容でした。


授業が面白い!先生方も、かなり興味深い内容の話をしてくれます。

4年ほど前に受けた頃に比べて、私の英語の理解力も深まっているからか、楽しいーっ

クラスメイトは、ブラジル人、タイ人、台湾人など、様々な国から来た外国人です。

新たな出会いの中で、また学生生活が戻ってきたような雰囲気に包まれました。

公園でサッカーしたり…はははっ


でも、何よりもそこで驚いたのは、語学学校の先生方、もちろんネイティブの方たちが、私の英語の発音を、やたらと褒めるのです。

何度も何度も褒めるのです。


あれ? 

1回目の語学学校の時と何が違うんだろう? 

あー…そうかぁ。

私たちの発声法だ!


口を横に広げず、縦長で発音することを、歌の中で散々やってきたので、響きが上に上がりやすくなっていたのです。


以前は、アメリカ人の英語を真似をしようとすると、口を横に広げ、大げさに唇を動かす感じがしていましたが、実は、


英語は口の中で上に響きを作って、そしてその響きの流れを感じながら話す言語なのです!

そこが日本語と違うところ。


日本語は、響きを上に持っていくことなく、口の中でぼそぼそ発音する言語です。日本語だけではありません、中国語、インドネシア語もそうです。

そんな人には、口の中を縦長にして、響きを上に上げる作業をさせてあげると、英語が話しやすくなります。発音も絶対に良くなる。

最初は イギリス英語のようにとても上品な英語になりますが、ある程度の縦長の状態が筋肉に記憶されると、唇を横に開いてもその縦の響きが残った状態で発音できます。


タイ語は音程、響きの流れがあるから、英語に近いかなぁ? 話す人によるかもしれないね…


ちなみに、フランス語は中に、そして上に響きを作るけど、外に出て来ないから、音がこもっています。ですから、私たちの発声法では、フランス人の生徒さんには、響きを前に出す方向で指導します。


あら〜!こんなに、私たちの発声法が、英語の発音に良い影響があったなんて知らなかったわ〜。

主人の英語の発音も、当時の私のアドバイスで、大分変わり、より通じやすくなっていましたよ。


歌のためだと思っていた練習が、英語の発音に大きく役立っていたことに気づいて、一段とこの発声法の素晴らしさに感動したのでしたっ


2度目の語学学校に行って良かった!


ナチュラルボーカルアカデミー

森宏子











何?この感覚!振動が激増⁉

アメリカに再び戻った私は、猛勉強を始めました。

今までタラタラやってた私とは違います。

練習の仕方も見直しました。


以前から、Kevynには1時間とか2時間とか、続けて練習しちゃだめよと言われていたけれど、ついつい2時間続けて練習しちゃってたのです。


どうしても練習を始めると、熱くなりやすい私は、"もっともっと!"という気持ちが強くなり、長時間続けてやってしまうので、声帯がヘロヘロになり、"もうこれ以上無理〜…"と、結局1日1回の練習しかできなかったのです。


でもこれからは、言われた通り、20分か、長くても30分の練習を、1日3回か4回やってみよう。

タイマーを使えば、なんとか止めれるはず! 

そうして、練習時間をちゃんと管理するようになりました。


するとどうでしょう!

私の声帯に大きな異変がやってきたのです。

いつもの練習で声を出すと、今まで感じたことのない大きな振動が、上の歯全体、上顎、頬骨、下の歯、あらゆるところから出てきました。


あれ?何これ? 

おかしい! 今までと全然違う! 

えー!ひょっとして、私変なことやっちゃったのかしら? 

何か間違った? 


私は突然の変化にショックを受け、ティーチャーズレッスンを受けている友人に慌てて電話しました。

"これこれしかじかで、突然に変な振動がいっぱい出てきたのよ。ざざざって言うのよ! 

何これ?間違ってるよね? "と泣きながら話す私に、友人は、"宏子、きっと大丈夫だよ。

次のプライベートレッスンはいつあるの?

先生にちゃんと聞いてもらいなよ。"と冷静な答え。

次の日がレッスンの日だったことを思い出し、あと1日待てば解決するんだと、動揺を何とか抑えた私でした。


 1日たってプライベートレッスンの時間がやってきました。

その瞬間を待ち構えていたかのように、私は先生に質問を始めました。


"ザザザって言うんです! 何ですかこれ?

とんでもない振動なんで、間違って何か良くないことをやっちゃったのか、不安で不安で…。"


"まぁ、それはひょっとしたら粘着物が原因のザザザッかもしれないし、ひょっとしたらあなたの声帯がとっても急激に成長したのかも。とにかく聞かせてちょうだい。"


レッスンが始まり、先生が一言。

"あなた、声帯が成長したのよ!"


えー!成長したらこんなに振動が増えるの?

声帯に負担をかけて、おかしな音が出てきたんじゃないんだ!

良かった〜。

やっぱり、まとめて長時間練習をし続けるより、短時間を何回かやった方が良いんだ!

今まで、先生の言うことを、ちゃんと実行しなかった私が情けなかった。

だからかぁ…なかなか成長しなかったのは。

筋肉を鍛えるのが好きな、マッチョなタイ人の友人にその話をすると、

"そうだよ、宏子。

筋肉っていうものは、休憩している時に育つんだよ。

だから、腕や胸などの、目に見える体の筋肉を鍛える場合も、毎日やっちゃダメなんだ。

2日やったら1日休み、また2日か3日やったら1日休み、必ず休ませないと、ちゃんと育たないんだよ。"

知らなかったわー。

自分の情熱に任せて長時間やり続けた私は、声帯をただ必要以上にに疲労させ、成長を遅らせていたってことなのね。

他人の話はちゃんと聞くもんだな…とつくづく思った出来事でした。

日本に帰る日が、また少し近くなった気がしました…。

私の声は、日に日に音量がアップし、クリアさも増して行くのでした。

笑い声の大きいこと!はっはっはっ


ナチュラルボーカルアカデミー

森宏子






久々の日本〜っ

一時帰国した私は、たび重なる検査の結果、子宮頚がんの前段階、子宮頚部異形成であると診断され、その部分を切除手術が必要だとわかり、医師の言われる通りに手術を実行。

入院中、ベッドで考えました。


やっぱり…アメリカ🇺🇸での最近の生活が、自分にとってかなり負担だったのね〜…。


なんとく、アメリカに長く居られたら良いなと思ってたけど、

んー…、もう日本に帰ってくるか。

じゃあ、教える仕事は?

えー? まだ技術が備わってない!

やばい!今帰ってくるわけには行かないわ。


じゃあ、もう一度行って、十分一人で教えることができるようになったら、できるだけ早く帰ろう!

あと1年かな?


さすが、日本の技術は素晴らしい〜っ

10日間、自然形体療法の治療に通い詰め、鍼とカイロプラクティックをセットでやってくれるところに1回行っただけで、首と顎の調子は良くなりました!


仕切り直した気分で、改めて学生ビザを取り、1か月の楽しい日本滞在の後、泣きながら"行かないで!"と叫ぶ3歳?の甥っ子に、泣く泣く別れを告げ、再び渡米しました。


よし!あと1年、一人で教えることができるようになったら、帰るぞ!

と誓い、今までの、あわよくば、アメリカにだらだら居続けようという姿勢はきっぱり捨て、がむしゃらに、教える勉強を始めたのでした。


ナチュラルボーカルアカデミー

森宏子









思いがけない事故 2

その後、膨れていた"たんこぶ"は徐々に小さくなりましたが、私の額から降りてくる内出血の紫色が、目の周りを覆い大変な状況になってしまいました。

まるで殴られたかのように、目の周りが紫色!

薬局に行き、内出血の字色等が早く消える効果があるという、ホメオパシーのクリームを塗り、何とか早く紫色がなくなるように毎日祈っていました。


その姿を鏡の中で見るたびに、どうしてこんな目に遭ってしまったのだ?と、怒りと悲しみに包まれていく日々。

首の調子がおかしく、顎もどうやらおかしくなっている。

歌おうとすると、違和感を感じるのです。

そりゃそうよね、あんなに大きな材木が上から落ちてきて、頭に当たったんだから、その重みでおかしくなるのは不思議なことじゃないわ…そう思っていると、ライブハウスのオーナーが、電話をかけてきて、初めて謝罪の言葉を聞きました。

私が首の調子と、顎の調子がおかしいと訴えると、"治療費は全て出すからとにかく治療を進めてくれ"と言うことでした。


私は、怒りとともに、この話を裁判に持っていきたいという気持ちが強くなり、知人の紹介で、タイ人の弁護士さんに話を持っていきました。

弁護士さんは、良い案件がやってきたとばかりに、私を著名な脳外科医や、鍼灸の医師、カイロプラクター、総合内科医、歯医者などに、治療に行き、治療費をどんどん膨らますように言いました。

確かに、ちゃんとしたお医者さんに診てもらい、検査してもらうことは良かったのですが、それぞれの病院に、あっちこっちに治療に行くのがとても億劫で…。

だって、全く行ったこともない、街なかの、車の止めにくい場所にある病院に行くのは、私にとってとても大変なことだったのです。

ナビの無い車で、地図を見ながら場所を見つけるのも…車をとめる場所を確保するのも、とっても神経を使います。


半年が過ぎても、体調はいっこうに良くならず、そればかりかストレスが募り、心身共にとても疲れていました。


このアメリカという国は一体どうなっているんだ? 

店側が悪いのは明白なのに、まず最初に謝ることもせず、治療に有名な医者に通ったところで、首や顎が治るわけでもなく、費用がかさむばかり…。

今回は私が費用を出すわけではないけれど…


こんな国に長いこと居たら、体がもたへんわ!


その頃、たまたま受けた子宮頸がんの検診に、なんと引っかかってしまったのです。

あら?どういうこと?


再検査を1カ月後に行っても同じ結果。

これはやばい!と思い、日本に一時帰国することを決意したのです。

インターネットで探すと、古い固くなった"たんこぶ"を治すことが、"自然形体療法"と言うやり方でできることがわかりました。

体のそれぞれの部位を揺らすことによって、体を緩め、血行やリンパの流れを良くして本来あるべき状態に戻していくと言うやり方です。

大阪の天六にある、自然形体療法の治療院に連絡をし、事情を話すと、顎や首の調子も良くなるとの事。

子宮の状態を確認するのと、顎、首の状態を治すために、一旦日本に戻ったのでした。


ナチュラルボーカルアカデミー

森宏子

https://naturalvocal.wixsite.com/mysite












思いがけない事故 1

あれは、バックコーラスの仕事手に入れようと、ある バンドとコンタクトを取って、ライブのある場所にメンバーに会いに行った時のことでした。


地下のライブハウスで行われていたので、暗い通路を進み、入場料を払って、爆音の中を扉を開けて入っていき、さぁ、ここで聞こうかな?と立ち止まった瞬間、とんでもないことが起きたのでした。


なんと、天井あら、いわゆる梁が落ちて来たのです!しかも私の右額をめがけて、ガツーンと…。

私はしばらく、何が起こったのかわからず、でも額の痛みだけが激しく感じられ、隣にいる主人だけがびっくりした顔をしているのがわかりました。

でも、あまりに爆音すぎるので、誰もこの事態に気づいていませんでした。


爆音すぎる演奏で、メンテナンスの欠けたライブハウスの梁が、振動に耐えられずに、落ちたのでしょう。

私の額に当たった反対側には、なんと釘が出ていました。恐ろし〜い。


すぐさま、主人がバーカウンターの内側にいる店のスタッフに事情を話し、冷やすモノを用意してもらい、私は速攻トイレへ移動。

右目の上に、お餅が膨れ上がるかのように、タンコブが激痛と共に急激に膨れるのがわかりました。

そして、救急車を店の負担で呼んでもらうように交渉してもらいました。


アメリカでは、救急車を1回呼ぶと、100万円かかります。

ですから、うかつに呼べないので、店が支払いを負ってくれるように交渉する必要があったのです。

店のスタッフは、典型的なアメリカ人。自分の非を認めると、全てを負わなければいけなくなるので、彼は絶対に謝りません。

彼は、ライブハウスのオーナーに連絡し、事の次第を説明したあと、救急車の件を尋ね、了解を得て、やっと通報してくれました。


たどり着いた救急隊員は、私がそこまで重症でないことに気づいてか、アイシングできるものをたくさん手渡してくれ、

"救急車に乗ると費用がかかるから、自分たちの車でついておいで!"と、近くの病院まで誘導してくれました。


病院に着き、生まれて初めての救急窓口へ…。

するとぶっきらぼうな黒人の女性が対応。

こっちは大変な状況なんだから、もうちょっと優しくしてよ…と思いながら、事情を話し、手続きを経て、医師の元にやっとたどり着きました。


脳に異常が無いか、まずは検査。

"君はいったい何をする人なんだい?"と訊かれ、"シンガーです!"と答えると、"どんなジャンル?"と、また質問。

医師は、脳に異常が無いか、確認していたのね。

"ボサノバが一番好き!"というと、"歌ってみて…"だって。

歌えた歌えた…。ちゃんと歌詞も出て来るし、"これは、大丈夫だね〜"なーんて言われたら、検査結果が出て、脳のスキャン結果は異常なし。

良かった〜。


またどうなってそうなったのかはわかりませんが、後頭部にもパクッと傷があったらしく、出血していました。

急遽、その傷を縫う事になり、"ちょっとそこを押さえておいて。"と、主人も看護師さんばりに手伝う羽目に。

釘による傷だと思う…と医師に告げられ、急に恐さが増した瞬間でした。

一歩間違えれば、大怪我だったこの事故。


わ〜、なんでこんな目に遭っちゃったのかしら?


確かに、ライブハウスに行く前、あまりにも渋滞がひどくて、もう行くのをやめようか…とも思ったのです。

神さまは、行くな!って言ってたのかも…。

夜中のフリーウェイを走る主人の車で、いろんなことをぐるぐる考えながら、家に帰ったのでした。


ナチュラルボーカルアカデミー

森宏子


"北の国から"

♪woo〜woo〜♪

皆さんご存知ですか?

よくお笑いのものまねのネタにされている、ホタルとジュンが出てくる、田中邦衛さんのドラマです。さだまさしさんの美しい歌声が、忘れられませんね。


渡米して4年ほど経ち、後に主人となる、ドラマー兼キーボードリストである森 健太郎と、Thailand plazaでの演奏の仕事をきっかけにお付き合いをするようになってから、2人でやたら日本の番組のビデオを見るようになりました。

私たちのお気に入りは、

"プロジェクトX"と"北の国から"。

日本のレンタルビデオ屋さんで借りて、結局私たち、全話見たんじゃないかしら?

その度に私たちが感じたのは、

やっぱ日本人って凄いよなぁ。

素晴らしい!

日本人の繊細さ。真面目さ。誠実さ。思いやり。

器用さ。きめの細やかさ。

ガッツ。根性。

根本的な優しさ。


そして、同じ日本人に生まれて良かったと、自分のルーツが同じ日本人であることを誇りに感じ始めていました。


…実は私、アメリカに行く前は、こう思っていたのです。


アメリカってどんな国だろう?きっと、アメリカ人って凄いんだろうなぁ。

何でも自信たっぷり、てきぱきやって…自分の意見を堂々と述べて、自由に生きているんだろうな。

何てった、世界ナンバーワンの国だもんね!


でも実際にアメリカで4年ほど生活していると、とても自由な雰囲気を肌で全面に感じれるし、確かにそんなすごい人たちもいっぱいいたのかもしれませんが、出会う人出会う人、意外なほどに、いい加減で、自分が悪いのに謝らない、イケテナイ人たちが山もり。私の期待をガラガラと破っていきました。

タイ人の人たちの方が、よっぽど人間的なかわいらしさがある分、素敵!

そう思ってました。


まずバスの時刻はあって無いようなもの。

(それは、タイも同じ)

デパートやお店の店員は商品のことを尋ねても全然わかっていないし、それ以上に接客を避けるので、何か商品のことを聞こうと思っても周りに店員がいない。(それはタイと違う)

移民である、メキシコ人の方がよっぽど真面目に働いているのが現状。

向上心が感じられない。


そんなアメリカ人を目の前に生活していると…

日本人って、なんて素晴らしい人達なんだ!世界の中でも、こんなに良くできた人びとはなかなか居ない!

だって、バスは時間通りに来るのは当たり前。

夜、女性が一人で歩いていても、比較的大丈夫。

サービス業の人達は、気遣い、おもてなし、思いやり精神がいっぱい…

お店で何を食べても、味覚レベルが高い、つまり美味しい!


…と、日本という国、日本人文化に、大きく目覚めた私たちでした。


後で、他の地方に住むアメリカ人の友達にその話をしたら…

ロサンゼルスに住んでいるアメリカ人は、アメリカ人じゃないと、アメリカ人も言ってるくらい、アメリカ人の良さのない人たちがたくさん住んでいる、殺伐とした街だそうです。

だから、あれをアメリカだと思わないでくれ…と言われました。

それもあるかもね。

だったら、ロサンゼルスよりも殺伐としていると言われる、ニューヨークってどんな街なのかしら?って思うわよね。

あんまり行く気がしないわ…。


ナチュラルボーカルアカデミー

森宏子






フライデーガールズ

ある日、Kevynから、

"私たちの発声法教える人間になりたいなら、指導者のためのレッスンに来ない? "

"行く行く!"と即答した私は、ワクワクでいっぱいでした。

毎日、見学、見学の日々でしたが、まだ実際に教えたことがなく、そのノーハウをしっかりと教えてもらいたかったので、そのお誘いに、気持ちが浮き足立っていたのは言うまでもありません。


"じゃあ、金曜日にウチにいらっしゃい"

そうして、私達の、先生になるためのレッスンが始まったのです。

一緒にレッスンを受けるメンバーは、4人。

私と同期で学んだスエーデン出身のTrisa、ロンドン出身の Elle  、そしてすでに先生として働いているエクアドル出身のIrene 、そして日本人の私。

そんな素敵な…フライデーガールズのレッスンが始まったのです。


まず、kevynのお家に行くと、kevynのとびきりの笑顔とあったかいハグ。

そして、これまたあったかいコーヒーをマグにたっぷり入れてくれて、それを飲みながら少し雑談をした後で、レッスンが始まります。


毎回、どんなふうに、何を学んでいくのか分からない状態でいつも始まります。

でも、大抵、誰か1人が生徒役になり、Kevynのレッスンを受けるのを、その他の人が見て、聞いて、そして質問をすると言う形式でした。

何よりも、繊細な音の違い、声の響きを聞き分けなければいけません!

そんな耳を養う練習がメインでした。

そしていろんなケースにどう対応して行くかをひたすら学んでいきました。

生徒さんは、それぞれ十人十色。

生きてきたバックグラウンドが、全員全く違います。

もちろん、声の出し方、元々持っている声の質、考え方も全員違います。

それぞれに対応した、デモンストレーションの仕方、エクササイズの選び方、レッスンの持っていき方、生徒さんとの心の距離をどんな風に保つか…など、書き出したらキリがないほど、たくさんのことを学びました。


たまに、生徒役である1人が、いろんなことに悩んでいて、声を出そうと思ったら先に涙があふれ歌えないので、その事情を聞き出すKevynの姿がありました。

歌と関係のない、生活の中のいろんな気持ちを抱えていると、喉に力が入り、声が出なくなるのです。

ですから、私もプライベートレッスンで何度か泣いたことがあります。

泣くと、また喉が開いてくるので、ためたその思いは、吐き出す必要があるのです。

それをお手伝いするのも、先生の仕事でもあります。

メンバーのそんな辛い思いを聞くと、全員でわんわん泣いてしまうこともありました。

感受性の強いシンガーたちの集まりなので、そんな展開になっちゃうんですね。はははっ

そしてまた、あったかいハグをして、次の金曜日まで、しばしのお別れ…。


最初の頃の私は、エクササイズの選び方など、それぞれの生徒さんに最適なものを選んでいく作業がよくわからず…耳もなかなか成長せず…他のメンバーよりも遅れをとっている自分に、苛立ちを感じたりしていたものでした。


今現在、私もこの神戸で、指導者になる人のためのレッスンを行っています。

当時の私のように、声の響きの違いが聞き取れないとか、最適な言葉かけが見つからないとか、悩んでらっしゃる指導者の卵の方達がたくさんいらっしゃいます。


今の私なら、はっきり言えます!

生徒さんに対する思いやりの気持ちがしっかりあれば、必ず最適なエクササイズも見つかるし、最適な言葉かけもできるということがわかりました。

要は、LOVE❤の気持ちが全てだってことですね。


あとは、私たちの発声法の素晴らしさを信じて、それを自信を持って伝える…それだけです!


ナチュラルボーカルアカデミー

森宏子


突然の父からの申し出

ある日突然、父から連絡がありました。

私の経済的な面を心配しているとのこと。


タイにいた頃の私にも、同じように父からの連絡があったのを思い出します。


"お前、金は足りとんか? なんやったら出したるで"


父は、家族への愛情を表現するのが苦手な、まさに、THE昭和な人で、若い頃にお金で苦労した彼にとって、最大の愛情表現は、経済的な支えだと思っていたのかも。

いつも心配してくれているのはよくわかっていたけれど、タイに居た頃の私は、まだ20代で自分がどれだけのことができるのかを挑戦したかったのもあったし、そういう父親の愛情受け取ることを素直にできなかった、気持ちのゆとりが無かったのもあって、

"大丈夫。自分で何とかできるから"

と、突っぱねたものでした。


今回も前回と同じく、お金の話。

"お前、これからどうするつもりや?

まだ勉強するんやったら、金がいるやろ。

足りるんか? なんやったら出したるで"


ここで"お願いします!"って申し出を受けたら、きっと父親は心配の種が減るやろなぁ。外から見たら、親のスネをかじって、35歳にもなって、外国で好きな勉強をさせてもらってる、自立してない奴にしか見えないかもしれないけど、誰がどんなふうに見てようと、いいわ!

受け取るのも愛情やわ…

そう思った私は、今回は"お願いします"と素直に言えたのでした。


ある人が言ってました。

MONEY IS LOVE

だから、こうして受け取るのも愛情表現の一つなんですね〜。


今現在、私がレッスン料として生徒さんからいただくお金もそう。

生徒さんは、自分への思いやりとして、歌うことを学びに来られ、その代償としてレッスン料をお支払いくださる。

そのお金が、今度は私から家族や自分への思いやりに変化していく…。

お金って、汚いもののように思う人もいるかもしれないけど、それは、汚く使う人がいるから、そんな印象持つだけ。

こんなふうに、お金は誰かの、誰かに対する思いやりだと思うと、素敵ですよね〜。


ナチュラルボーカルアカデミー

森宏子

音楽の仕事を手に入れる

アメリカ人のミュージシャンと演奏したい!

そう思った私は、デモを作り、あっちこっちの大手のレコード会社に送り始めました。

そして、ミュージシャンズコンタクトと言う名のサイトで、演奏の仕事を、片っ端から探し始めたのです。


私のこの活動は、長期間にわたり、少しずつ行われていきましたが、あまり大きな反応やつながりはなく、手に入れることができたのはたった2つの仕事だけ。

今から考えると、あまりアメリカに長く滞在するな…と言う神さまの差し金だったのでしょうか? 

いまいち繋がっていかなかったなぁ。


数少ないうちの1つは、マイケルジャクソンの叔父だと名乗るプロデューサーとのレコーディング作業。

彼は、もうどういういきさつで出会ったのかは忘れてしまったのですが、日本語の R&B 的な曲をレコーディングすることを目的としていて…で?どうなったんだか、忘れました。


もう一つは、とても気の良い公務員のおじさんが、土日だけ音楽活動を本気でやっていて、そのバンドのバックコーラスのお仕事でした。

それは、ミュージシャンズコンタクトと言うサイトを見て私のデモを聞いてくれた彼が、一緒に仕事をしようとお返事くれたことから始まりました。


彼の自宅は、彼の奥さんが黒人女性だったので、いわゆる、黒人の人たちが住むエリアの山の上にありました。


初めてそこに、1人で車運転しながら行った日は、さすがにちょっと怖かった…。

別に、黒人の人たちが何をするわけでもないんだろうけど、映画の中の、ワンシーンのような、何か事件が起きそうな雰囲気の中を、最近安くで友達から手に入れた、マニュアル車を運転しながら、そして地図を見ながら行くのは、なかなかのスリルでした。

このまま車が止まるかもしれないというスリルと、ちゃんと目的地に着くのだろうかという不安と、何か事件が起こりそうな…映画の主人公になったような気分。


無事彼の自宅について、家の中に入っていくと、ステキな豪邸でした。

奥様もお嬢様もとても気さくで、中に通され、いわばオーディションのようなことが行われました。


バックコーラスは、女性3人構成で、他の2人も来ていました。

 2人ともアメリカ人で、1人はハワイ生まれ。

 3人とも小柄で、3人が立ってバックコーラスするには、身長の差もあまりないのでちょうどいい感じ。


どうやら、そのおじさんが新たに計画しているバンドは、昔の米米クラブを彷仏させるほどの、かなりの大所帯でした。

サルサなど、ラテンの要素を存分に取り入れた曲ばかりを演奏するバンドでした。

大きく華やかなクラブや、フェスでの野外ステージで演奏する機会が何度もありました。

 1回出演すると約10,000円。

日ごろ歌ってきたThailand plazaでの仕事とはまた違って、緊張感のある演奏がとても刺激的でした。

フリも3人で揃えたりして…。はははっ

懐かしいーっ


そんな風に、今までの世界から飛び出して、新しい世界に挑戦した私でした!


ナチュラルボーカルアカデミー

森宏子